日本のみなさんを健康にするために日々邁進されているフィットネスパーソンに着目して、サービスを始めたきっかけや想い、今後の目標をインタビューする企画「創業秘話」。
今回は、埼玉でご自身のジムを経営されている塩屋さんにお話を伺いました。
なぜご自身でジムを開業されたのか。そして、サービスに込められた想いとは!?

塩屋 彩(しおや あや)
看護師として白血病、糖尿病、脳梗塞など様々な疾患の患者様と向き合う中で、命の尊さ、そして健康であることの重要性を深く実感してきました。そんな中、自身が開腹手術を経験し、病気になったことを機に、これまで以上に健康への意識が高まりました。
巷に溢れる健康情報に触れる中で、良かれと思って試した健康法でかえって体調を崩し、体重が52kgから42kgまで減少するという経験もしました。この経験から、「健康」に関する情報は玉石混淆であり、安易に鵜呑みにすることの危険性を痛感しました。
食品の原材料表示を見たりする中で、健康に好ましくない食品が数多く存在することにも気づきました。これらの経験から、消費者一人ひとりが自ら情報を調べ、自分なりの価値基準を持つことの重要性を痛感しています。
当ジムでは、お客様が「なんとなく良い」ではなく、「なぜ良いのか」を理解し、主体的に健康を選択できるようサポートいたします。
看護師としての経験と新たな挑戦

Q:塩屋さんのこれまでの経歴について教えて下さい。
私は看護師として、さいたま赤十字病院で6年間勤務しました。
その間、血液内科、消化器内科、糖尿病内分泌内科、脳外科病棟と、多岐にわたる分野で患者様の看護に携わりました。
白血病や糖尿病、脳梗塞など、様々な疾患と向き合う中で、医療の現場における「健康」の重要性を痛感しました。
2014年2月、しおや消化器内科クリニックの開業を機に、看護師としてだけでなく、経理・人事・総務といった幅広い業務に携わることになります。
医療現場の裏側を知ることで、経営的な視点も養われました。
そして2021年6月、しおや消化器内科クリニック理事長より、脂肪肝や糖尿病といった生活習慣病に苦しむ患者様を救うため、パーソナルジムを開業したいとの相談を受けました。
理事長から有限会社ASUTOREの総株主兼プロデューサーとしてパーソナルジムTHE ASUTOREを立ち上げたいとの話を聞き、その理念と熱意に共感し、私は有限会社ASUTOREの取締役に就任。
これまでの看護師としての経験と、クリニック運営で培った知識を活かし、予防医療の最前線で貢献することを決意しました。
保有資格
看護師 健康運動指導士 健康運動実践指導者(公益財団法人健康・体力づくり事業財団)
Q:なぜメディカルフィットネスに携わっているのですか?
現代社会は便利になった反面、多くの人が「時間がない」と感じ、生産性やコストパフォーマンス、タイムパフォーマンスが重視されるようになりました。
その結果、運動不足や食生活の乱れが蔓延し、健康が二の次になっている現状に疑問を感じていました。
「何のために、どこに向かっているのか」と、自身の人生を自覚的に生きている人がどれだけいるでしょうか。
そんな中、私は縁あってメディカルフィットネスの世界に足を踏み入れました。
病院では病気の治療はできますが、「より健康に良い生活とは何か」「よりよく生きるためにはどうすれば良いのか」という問いは、個々人に委ねられているのが実情です。
パーソナルジムでは、お客様一人ひとりに並走し、深く関われる点が大きな魅力です。
例えば、ダイエットがうまくいかない原因は、単に運動不足だけでなく、ストレス解消法の問題や、仕事優先のライフスタイルなど、心と体が複雑に絡み合っていることが少なくありません。
私たちは、週に一度のセッションを通して、お客様の抱える様々な理由をじっくりと紐解き、整理し、できることから改善していくプロセスを大切にしています。
単に体重を減らすだけでなく、「何のために、どこに向かっているのか」というお客様の本当の願いを探求し、その実現をサポートする。
このパーソナルな仕事に大きな価値を見出しているからこそ、私はメディカルフィットネスに携わっています。
看護師としての経験が導いたパーソナルトレーニングジムへの道
Q:サービスを始めたきっかけを教えて下さい。
私は長年、病棟看護師として患者様と向き合い、その仕事に深い誇りを感じていました。
しかし、メディカルフィットネスの世界に足を踏み入れるにつれて、病院や医療スタッフが持つ「病気」に対する圧倒的な知識量と、「健康」そして「健康増進」に対する知識のギャップに気づかされました。
病院は病気を治す場所であり、その専門性は疑いようもありませんが、病気になる前の段階、つまり「未病」や「予防」といった領域に関しては、まだまだ研究途上であり、病院で求められる知識とは異なる側面があると感じたのです。
近年では未病・予防学会が発足するなど、「より健康になるにはどうすればよいか」という問いに対する研究が活発化しています。
このような時代の流れの中で、私自身も医療の枠を超えて、人々の健康を根本からサポートできる方法を模索するようになりました。
一口に「メディカルフィットネス」と言っても、その内容は多岐にわたります。
心臓血管外科が手掛ける心臓リハビリテーション、整形外科が提供する運動療法、そして私たちのような内科疾患のデータ改善を目指すダイエットプログラムなど、ある程度の分類は可能です。
しかし、一般の方々にとって「メディカルフィットネス」が具体的に何を指すのか、そのイメージはまだ曖昧なのが現状ではないでしょうか。
メディカルフィットネス施設自体は年々増加傾向にありますが、そこで働く人々の専門性や提供されるサービス内容も様々です。
このような背景から、私はこれまでの看護師としての経験と、健康増進への強い思いを融合させ、個々のご利用者様に寄り添い、真の健康を実現するためのパーソナルトレーニングジムを立ち上げることを決意しました。
病気になってから治療するのではなく、病気になる前に、そして病気と共存しながらも質の高い生活を送るために、運動と正しい知識でサポートしたい。
この強い思いが、当ジムのサービスの原点となっています。お客様一人ひとりの健康状態や目標に合わせた最適なプログラムを提供することで、「メディカルフィットネス」という言葉が持つ可能性を最大限に引き出し、より多くの人々が健康で豊かな人生を送れるよう貢献していきたいと考えています。
Q:塩屋さんがサービスに込めた想いを教えて下さい。
現代社会は、私たちの生活を豊かにする一方で、多くの矛盾をはらんでいます。
利便性が向上し、時間的余裕が生まれるはずが、実際には誰もが時間に追われ、常に「生産性」や「効率性」を求められているように感じます。
その結果、運動不足や食生活の乱れが慢性化し、多くの人が自身の健康に対して漠然とした不安を抱えながらも、具体的な行動に移せていないのが現状ではないでしょうか。
病院で病気を治療することはできますが、「健康とは何か」「どうすればより良く生きられるのか」という問いに対する答えは、個人の努力に委ねられています。
私たちはこの現状に疑問を抱き、真の健康を追求するパーソナルトレーニングジムの必要性を強く感じました。
当ジムが提供するサービスには、単に体重を減らすといった表面的な目標達成だけでなく、お客様一人ひとりが「何のために、どこに向かっているのか」という深い問いに向き合い、自らの価値観に基づいた健康的な生活を主体的に選択できるようになってほしいという強い願いが込められています。
ダイエットがうまくいかない理由一つとっても、その背景にはストレス、仕事の優先順位、過去の経験、心の状態など、複雑な要因が絡み合っています。
私たちは、週に一度のセッションを通して、お客様が抱えるこれらの要因をじっくりと時間をかけて紐解き、整理していくプロセスを大切にしています。
医療現場で培った知識と経験を活かし、単なる運動指導に留まらず、ご利用者様の食生活、睡眠、ストレス管理、そして心の状態まで、多角的な視点からアプローチすることで、根本的な健康改善を目指します。
そして、ご利用者様がご自身で健康に関する正しい知識を選び取り、日々の生活に落とし込んでいけるようになることを目指しています。
それは、私自身が過去に誤った健康情報に翻弄され、健康を損ないかけた経験があるからこそ、お客様には同じ道を辿ってほしくないという切なる思いがあるからです。
当ジムは、ご利用者様が「自分らしい健康」を見つけ、より豊かで充実した人生を送るための伴走者でありたいと願っています。
明日を支えるトレーニング「ザ・アストレ」の名前もこの信念に由来しています。
Q:お客様と接する際のこだわりを教えて下さい。
ご利用者様と接する上で最も大切にしているのは、「ご利用者様の心と体に寄り添い、真のパートナーとなること」です。
私たちは、ご利用者様が抱える悩みや目標は千差万別であることを深く理解しています。
そのため、初めてお会いする際には、トレーニングの目標だけでなく、日々の生活習慣、食の好み、仕事内容、ストレス状況、過去の健康に関する経験など、多岐にわたるお話をじっくりと伺うことから始めます。
これは、ご利用者様の現状を深く理解し、お一人おひとりに最適なアプローチを見つけるための第一歩だからです。
セッション中は、ご利用者様の体調や気分に細やかに気を配り、決して無理強いはしません。
運動が苦手な方や体力に自信がない方でも安心して取り組めるよう、個々のレベルに合わせたプログラムを慎重に作成し、常にポジティブな声がけでモチベーションを維持します。
また、トレーニングのフォームや強度が適切であるかを常に確認し、ご利用者様が安全かつ効果的に運動できるようサポートします。
食事指導においても、画一的なメニューを押し付けることはありません。
ご利用者様のライフスタイルや食の好み、文化的背景などを考慮し、継続可能な形で食習慣を改善できるよう、具体的なアドバイスを提供します。
例えば、自炊が難しいお客様には、コンビニエンスストアや外食での健康的な選択肢を提案するなど、現実的な解決策を共に考えます。
さらに、ご利用者様が抱える心の葛藤やストレスにも耳を傾けます。
ダイエットがうまくいかない背景には、往々にしてメンタル面の問題が潜んでいることを私たちは知っています。
トレーニングの時間だけでなく、ご利用者様が抱える心の重荷を少しでも軽くできるよう、傾聴と共感を大切にしています。
ご利用者様が安心して何でも話せる「サードプレイス」となることを目指し、ご利用者様の小さな変化も見逃さず、共に喜び、共に課題を乗り越えていくこと。
これが、私たちのご利用者様と接する際の最大のこだわりです。
「メディカルフィットネスの質の向上」に貢献したい
Q:今後の展望について教えて下さい。
当ジムの今後の展望は、単なるフィットネスジムの枠を超え、地域社会における「健康寿命の延伸」と「未病・予防の拠点」となることです。
現在のメディカルフィットネス業界は、その概念が一般に浸透しきっておらず、サービス内容も多岐にわたるため、お客様が最適な場所を選ぶことが難しい状況だと感じています。
私たちは、医療機関との連携をさらに強化し、より科学的根拠に基づいたパーソナルトレーニングを提供することで、「メディカルフィットネスの質の向上」に貢献したいと考えています。
具体的には、提携する医療機関からの紹介を積極的に受け入れ、医師の診断や検査結果に基づいた個別最適化された運動プログラムの開発を進めていきます。
また、医師、看護師、管理栄養士などの医療専門職との定期的な情報共有や勉強会を通じて、スタッフの知識とスキルを常にアップデートし、医療とフィットネスの架け橋となる人材育成にも力を入れていきます。
将来的には、パーソナルトレーニングだけでなく、少人数制のセミプライベートレッスンや、疾患別・目的別の専門プログラム(例:糖尿病予備軍向け、産後ケア、高齢者の転倒予防など)の開発も視野に入れています。
これにより、より幅広い層のお客様のニーズに応え、健康増進の機会を提供していきたいと考えています。
さらに、地域住民向けの健康セミナーやワークショップを定期的に開催し、健康に関する正しい知識の啓発にも努めていきます。
食育や運動習慣に関する講座、ストレスマネジメントのワークショップなどを通じて、地域全体の健康意識の向上に貢献し、「病気になってから治療する」のではなく、「病気にならない身体作り」を当たり前にできる社会の実現を目指します。
当ジムが、ご利用者様一人ひとりの健康を支え、地域全体の活力を高める存在となることが、私たちの最終的な目標です。
Q:どんなお客様に入会してもらいたいですか?
当ジムにご入会いただきたいのは、「健康に対して本気で向き合いたい」という意志をお持ちのご利用者様です。
具体的には、以下のようなご利用者様との出会いを求めています。
まず、「健康診断の数値が気になり始めた方」や「生活習慣病の改善を目指したい方」。
脂肪肝、糖尿病予備軍、高血圧など、医師から生活習慣の改善を勧められたものの、何から始めて良いか分からない、一人ではなかなか続かないという方々です。
私たちは、単なる運動指導だけでなく、食生活の見直しや心のケアを含め、多角的にサポートすることで、ご利用者様が具体的な変化を実感し、健康な未来を築けるよう伴走します。
次に、「過去にダイエットに失敗した経験があり、もう一度本気で変わりたいと思っている方」。
巷にあふれる情報に惑わされ、無理なダイエットで心身を疲弊させてしまった経験がある方こそ、当ジムのパーソナルなサポートが力になると信じています。
ご利用者様のペースに合わせ、無理なく、そして持続可能な形で目標達成をサポートします。
また、「健康や自分自身の体とじっくり向き合う時間を作りたい方」も大歓迎です。
日々の忙しさの中で、自分の健康がおろそかになっていると感じている方、漠然とした不調を抱えながらも、どこに相談して良いか分からないという方々にとって、当ジムは心身を整えるための大切な時間と場所を提供します。
そして何より、「トレーナーと共に目標に向かって努力し、変化を楽しめる方」。
私たちは、ご利用者様の目標達成を全力でサポートしますが、それはご利用者様自身の主体的な行動とコミットメントがあってこそ。
共に喜び、共に課題を乗り越え、自己成長のプロセスを楽しめるご利用者様との出会いを心待ちにしています。
編集後記
今回は塩屋さんにお話を伺いました。ザ・アストレは、健康状態が気になっているけど行動に踏み出せていない方にぴったりのジムだと感じました。
私たちもより多くの方のフィットネスの入り口になれるよう、今後も情報発信を続けていこうと思います。
また、今回の塩屋さんのインタビュー記事を読んでザ・アストレに興味を持った方はぜひ以下からカウンセリングに申し込んでみていただければと思います。
【ザ・アストレの実際の環境】



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